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働き方改革記事「 オフィス環境 」「 人事制度 」

在宅勤務だけじゃない!企業の育児支援【事例6選】

投稿日:2020-06-23

緊急事態宣言以降、学校や保育園の休校・休園により、子どもを見ながら在宅勤務をしなけれ
ばいけない家庭が増えています。育児と仕事の両立に有効と思われていた在宅勤務制度。しか
し、小さい子どもがいると仕事にならないのが実情です。

今回のコロナ禍に限らず学級閉鎖や大型災害など、保育園や学校が突如閉鎖になり子どもを抱
えた社員が出社できない、または在宅勤務制度を有効活用できない可能性は今後も考えられま
す。
リスクを回避し、子育て中の社員が常に能力を発揮できる環境を提供するため、企業は何がで
きるでしょうか?

この記事では、独自の育児支援策に取り組む企業5社をご紹介します。

子どもと一緒に在宅勤務、75%が集中できない

在宅ワーママの調査結果
出典:「子どもがいると集中できない」75.5%。在宅勤務ワーママの調査結果/株式会社キッズライン

キッズライン社の調査によると、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言以降、普段と変わらず保育園に登園できている家庭は6割のみで、4割が登園自粛、休園などにより家庭内保育せざるを得ない状態であることが分かりました。(左図)

また、子どもを見ながら在宅勤務を行った際、75%は仕事に集中できなかったと回答しています。(右図)


在宅勤務と子育ての実態把握
出典:緊急事態宣言下における「在宅勤務と子育ての実態把握」/株式会社明日香

別の調査によれば、6割以上の親が「テレワーク中に子供の面倒を見てもらえるサービスを利用したい」と考えていることが分かります。(左図)
また、 「テレワーク中の育児で、ベビーシッターや子どもの面倒を見てくれるサービスがあったら利用したいか?」と尋ねたところ、約9割が「積極的に利用したい」「金額次第で利用したい」と回答しました。

更に、GMOが実施した在宅勤務に関するアンケートで「在宅勤務で業務に支障はありましたか?」との問いに対して約4分の1にあたる人が「支障があった」と回答。その理由を尋ねたところ、

ー引用(ここから)-

・幼稚園に通う子供がいるほか、書斎などもないため、子供がいる時間帯は騒がしい状況となっています。家族に協力を得て打合せの時間は静かにしてもらうなど対応していますが家族にとっても多少ストレスは感じているようです。
・幼稚園の息子が昼過ぎには帰ってくるので、狭い家では集中がどうしてもできない。

ー引用(ここまで)ー

出典: 在宅勤務に関するアンケートを実施/GMOインターネット株式会社 「在宅勤務」に関する調査データ一覧

など、子どもが原因となっているケースが少なくありません。テレワークが広まる一方で、子ども、とりわけ乳幼児が家にいる環境では在宅勤務は難しいことが分かってきました。

では、小さな子どもがいても上手くテレワークするには?
育児中社員が働きやすい制度や環境、福利厚生って何?企業の事例から学んでいきましょう。

企業の育児支援策6選

■託児付きオフィスを全国に展開 ~株式会社ママスクエア~

「子どもの急な発熱や学校行事で休んだら、肩身の狭い思いをするから」「保育園に入れないから」など、様々な理由で働きたくても働けない主婦は全国に150万人以上いると言われています。
そんな育児中の女性が子どもの近くで働ける、新しいワークスタイルを開発し全国に展開しているのが株式会社ママスクエアです。

毎朝、子連れで出社をすると、子どもはキッズスペースへ。従業員はガラス越しにあるオフィススペースに入っていきます。オフィスではテレアポやデータ入力などアウトソーシング業務を行い、退社時間になれば子どもと一緒に帰宅。
従業員の多くは育児中の女性で、子どもの発熱など急な事情でシフトチェンジあっても「おたがい様」の気持ちがあるので、職場の雰囲気が悪くなることはありません。

ママスクエアの働き方改革事例
詳しくはこちら

また、このワークスペースとキッズスペースが隣接したスタイルはZXYでも採用されていて、専門スタッフがキッズスペースで子どもの見守りを行う間、大人は静かな空間でテレワークができます。最近では、臨時休校の際、保育園や在宅勤務に代わるセーフティネットとして特に注目を集めています。(ZXYキッズスペースの運営は株式会社ママスクエアが行っています。)
ZXYキッズスペースについて詳しくはこちら

■保育園を自社で設立~株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ~

結婚式場運営、業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズでは、企業主導型保育事業で保育園を開園させました。一般的な保育園の預かり時間は朝7時くらいから延長保育を使っても夜7時までが限界。そのうえ、日曜祝日は休園がほとんど。
それに対して、ウェディングプランナーは平日の夜に打ち合わせが多く、日曜祝日は結婚式本番。育児との両立が難しく、優秀な社員が退職せざるをえないケースが後を絶ちませんでした。

そこで、サービス業の働き方にマッチする保育園を自社で作ったのです。
夜は9時30分まで開園、日曜祝日も託児できます。育児を足かせにせず能力を発揮してもらうために、企業側が環境を整えることは必須事項になりつつあります。

テイクアンドギヴ・ニーズの働き方改革事例
詳しくはこちら

■子連れ出勤もOK~ソウ・エクスペリエンス株式会社~

コストや手間を掛けなくても育児中の社員を支援できる方法はあります。ソウ・エクスペリエンスでは子連れ出勤を認めていて、常時オフィスには1~2歳の子が3~4人います。

ポイントは「子連れ大歓迎!」というスタンスではなく、セーフティネットとして子連れ出勤の選択肢が用意されていること。「新人採用や教育にかかる労力を考えれば、子連れであっても優秀で気の合う社員が長く安心して働いてくれる方がありがたい」と社長は語ります。

ソウ・エクスペリエンスも働き方改革事例
詳しくはこちら

■赤ちゃんをおんぶしながら接客~有限会社モーハウス~

子連れ出勤は事務職だけにとどまりません。授乳服販売のモーハウスでは、赤ちゃんを抱っこ紐でおんぶしながら接客する従業員の姿が見られます。

同社で働くスタッフの9割以上は子育てをしながら働く女性。産休明けでいざ職場復帰しても、久々の仕事と初めての育児との両立は難しいもの。しかし、子連れ出勤は保育園や幼稚園にあがるまでの助走期間と考えればキャリアを止めなくなくて済みますし、企業側としても離職防止に繋げられます。

モーハウスの働き方改革事例
詳しくはこちら

参考≫子連れ出勤|授乳服のモーハウス

■早い育休復帰を支援~株式会社ポーラ・オルビスホールディングス

ポーラ・オルビスホールディングスでは年齢や環境に関係なく長く働き続けてもらうために、育児と仕事の両立支援に注力しています。

人事の中に「育産休担当」を設けて個別相談に応じたり、保活のアドバイスをしたり、きめ細かいフォローを実施。また、キャリアのブランク期間をできるだけ短くできるように、職場復帰手当を設けています。

例えば産後6ヶ月くらいで復職すると1歳半まで毎月5万円、3歳まで1万円の手当てがつきます。他にも、子どもが小学三年生まで時短勤務制度が適用されるなど、法定よりも手厚い制度が整っています。

ポーラ・オルビスホールディングスコンシェルジュの働き方改革事例
詳しくはこちら

■社内にキッズルームを設置~株式会社VOYAGE GROUP~

多くのワーキングママ・パパが活躍するVOYAGE GROUPでは、育児中の社員と家族を支える「FLAGS(Family And Growth Support)」という制度があります。

例えば、
・産前/産後の働き方が選択できる
・男性も分娩に立ち会うための休暇や育休の取得が可能
・時短勤務期間の上限を義務教育期間まで適用
・育休を子ども1人につき最大3年取得OK
・社員総会参加時の派遣託児所の無料利用      など、充実の内容です。

更に、本社移転の際には社内にキッズルームを設置。親が子どもの見守りをする必要はありますが、産休・育休中の定期面談や学級閉鎖、振替休日など子連れ出社が可能になりました。「会社として子育て中社員をサポートする意思を示すのが大事」という言葉が印象的でした。

VOYAGE GROUPの働き方改革事例
詳しくはこちら

参考≫育てる喜びに安心を。|株式会社VOYAGE GROUP

まとめ

たとえ在宅勤務制度や保育園があったとしても、今回のコロナ禍や有事の際には、育児と仕事の両立が途端に難しくなることが分かってきました。その負担を社員任せにするのではなく、企業が積極的にサポートすることも必要なのではないでしょうか。

キッズスペース付きサテライトオフィスZXYなら、専門スタッフがお子さんの見守る間にパパ・ママは隣のワークスペースで集中してテレワークができます。また、15分単位で使えるので「大事なテレビ会議の時だけ」など短時間利用もOK。キッズスペース付きサテライトオフィスで、貴社のテレワーク制度がより有用になるはずです。
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