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八洲電機の働き方改革事例(後編)

全社員が身近に感じ成長し続けるマザーオフィス。新本社の全貌をリポート

投稿日:2019-01-17  最終更新日:2019-01-17  取材日:2018-09-12

  • 会社規模

    1,000人

  • 業種

    専門・技術サービス業

  • 対象職種

    全社員

エンジニアリング会社としてプラント事業から一般産業鉄道を中心とした交通分野に至るまで、産業界や社会インフラに関わる幅広い事業を展開する八洲電機株式会社。創立70周年を機に本社ビルの建替え計画がスタート、それは単に建物を新しくするだけではなく、働き方も一緒に変えよう!という大胆な計画でした。
前編では、働き方改革が始まったきっかけから改革の内側、実行、現状の課題まで余すところなくお話しいただきました。後編では、2016年に完成した新本社ビルの内部を、働き方改革の視点から見学させていただいた様子をリポートします。

新本社ビルのコンセプトは?

「全社員が身近に感じ成長し続けるマザーオフィス」をコンセプトとしています。全国の拠点から本社に来れば、誰でも顔を合わせて仕事ができる環境が整っている、という意味も込められています。
具体的なポイントは3つあります。
1つめは「フレキシブルなワークスタイルの実現」。フリーアドレスの導入やフリースペースの増設で、自席だけにとどまらない柔軟な働き方とコミュニケーションの増加を狙いました。
2つめは「紙中心のワークスタイルを変革する」。ペーパレスを進めデジタルサイネージやモバイル端末を活用する事で、紙資料を運用・管理するコスト・リスクの低減を目的としました。
3つめは「八洲電機のブランドを発信する」。PRコーナーの新設や当社が取り扱う製品を導入して、オフィス全体がショールーム的存在になるよう目指しました。

では、3つのポイントに沿って案内をお願いできますでしょうか。

■POINT1:フレキシブルなワークスタイルの実現

6Fは営業部門オフィスですね。エレベーターを降りるとすぐにオフィス空間が広がっています。

4~8Fが執務エリアです。オフィスを広く活用する為にエレベーターホールを撤廃し、エレベーター近くにはベンチを置いて、ちょっとした交流が生まれる工夫をしました。

建替えをきっかけに固定席からフリーアドレスに変えたのですね。

営業部門は社員数に対して7割の席を配したフリーアドレスになっています。完全なフリーアドレスにすると上長がメンバーの場所を把握しきれない為、大まかなエリアは指定しています。部長以下の役職者も課員と同じデスクに座って仕事をしています。
また、一人ずつ個人ロッカーがあり、荷物をしまう習慣にしています。クリーンデスクを呼び掛け、社員が帰った後はデスクの上に何もない状態になります。

オフィスフロアの一角はミーティングスペースですか?

建替え前の社員アンケートで「会議室が少ない」という声が多かった為、4~8Fまでの各階に「人を引き付ける」という意味で「マグネットスペース」と名付けたフリースペースを設けました。マグネットスペースには、ファミレスのようなボックス席と立ち会議もできるスタンド席、ガラス張りの会議室などのミーティングスペースを配置しました。ボックス席にはモニターを設置して気軽にミーティングができるようにしました。また、会議室は6名用の部屋が2つあり、間仕切りを外せば最大12名で利用できます。
また、この階ではありませんが、来客用会議室の入口にはタブレット端末を設置しており、予約時刻後15分以内に入室の操作をしないと自動的にキャンセルされる仕組みにしました。カラ予約を防止し効率的な会議室運用が可能になったことで「会議室が少ない」という不満の解消に一役買っています。

3Fは木材やモスグリーンの色を基調としたインテリアで、暖かみがありますね。

3Fはブレイクエリアといって、ランチや休憩、ちょっとしたミーティングに使えるフロアです。
セミナー会場や懇親会会場にもなりますし、非常時には災害対策本部にもなる多目的な空間です。

3階ブレイクエリア 奥にはファミレスタイプの席もあり様々な打ち合わせが可能

■POINT2:紙中心のワークスタイルを変革する

ペーパレス化に注力している、と先ほどお話しいただきましたね。

以前より紙資料を4分の1に減らしました。現在、共有の書類は各階一ヶ所に集約したロッカーに収納しています。
また、以前は複合機を部門ごとに所有していましたが撤廃し、社員証をかざさないと出力できないセキュアプリントを導入しました。セキュリティ面での理由もありますが、紙資料を印刷してそのまま取り忘れるということもなくなりました。
同じく昔ながらの掲示板も廃止して、多くの社員が往来するマグネットスペースから良く見える場所にデジタルサイネージを設置しました。デジタルサイネージの導入で常に最新情報を発信・周知できるようになりました。

■POINT3:八洲電機のブランドを発信する

ブランド発信の具体的な施策を教えてください。

当社は株式会社日立製作所の特約店であると共に、オフィス家具の製造販売等を手掛ける株式会社オカムラの代理店でもあることから、日立製品、オカムラ製品を実際に多数入れてビル全体をショールーム化しました。
営業社員が見学のお客様を頻繁に連れてきますが、オフィス空間がそのまま製品プレゼンの場になる感じです。実際に働いている社員の感想が得られるのもメリットになっています。また、本来なら壁内に隠れるはずの制振装置も、敢えてガラス張りにし、お客様に見ていただけるようにしました。
2FのPRコーナーはお客様や就活生に対して、当社の歴史や事業内容、CSR活動などをタッチパネルで説明できるスペースになっています。

2階にあるPRコーナー

BCP対応や環境へ配慮した点があれば教えてください。

港区の緑化条例に則って本社ビルのエントランスや最上階などに植栽を施しました。
BCPにも対応しており、非常用発電機の設置や、空調が止まった時の為の換気窓、照明が使えなくなった時の為に自然光が入りやすくする等、設計・構造面での工夫もしています。最先端の空調や照明の導入などのおかげで電気使用量も以前と比べて半減しました。また、近隣住民分を含む700人×3日分の備蓄食料もストックしています。

本日は貴重なお話に加えてビルの案内までどうもありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

この事例と同じシリーズの事例

今回協力して下さった企業様

八洲電機株式会社

設立
1946年8月8日
本社所在地
東京都港区新橋三丁目1番1号
事業内容
日立製作所グループの製品を主力として提案営業やシステム等の設計・施工・販売等を行なうエンジニアリング会社。鉄鋼・石油・エネルギーなどのプラント分野、一般産業分野、鉄道を中心とする交通分野に至るまで幅広く社会に貢献。
従業員数
連結997名(2018年3月現在)
Webサイト
https://www.yashimadenki.co.jp

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